2019.03/09 インクジェットプリンターの劣化
会社起業前に購入したインクジェットプリンターが壊れた。エプソン製顔料系インクを用いたA3ノビまで印刷可能な最高級のプリンターである。
このプリンターが壊れる前は、染料系プリンターでやはりA3ノビまで対応していた8色インクのプリンターを使っていたが、ノズルつまりが多発していたので、4年ほど使用して今回の機種に交換した。
ノズルつまりもほとんど生じず印刷される画質に不満が無かったので使い続けてきたが、集合写真の印刷を行ったところわずかなゴーストが見られたので調整を始めたら、にっちもさっちもいかなくなった。
インクと紙の消耗戦となったので、あきらめて新機種を購入しようと久しぶりにカタログを見て驚いた。インクジェットプリンターがものすごく安くなっていたのだ。
しかし、写真画質となると最高級品は、以前よりも高くなっている。キャノンはこの高級品と低価格品との間の機種がなく、エプソンは高級品から低価格品までラインアップをそろえており、6色インクの機種をミッドレンジ商品として出していた。
この6色インクの機種の出力を見て驚いた。昔使用していた染料8色系と変わらないのだ。早速購入して、過去に出力した写真を幾つか再プリントしてみた。その写真とこれまで印刷した写真とを比較してみた。
驚くべきことに9年前購入した顔料インク8色系プリンターが少しずつ劣化していたことが分かった。6年前に印刷した写真と比較すると6年前の印刷では細部で擬色が発生している。購入して3年後には目立たない劣化が始まっていたのだ。
インクジェットによる写真の印刷では、この擬色の発生を見つけにくい。先日は明らかなゴーストとして目で検出できたので気がついたのだが、日常の印刷では作品としてまじまじと観察しないので気がつかないのではないか。写真を打ち出す前は、ノズルチェックが欠かせないことを意味している。
カテゴリー : 一般
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