2019.03/27 昨日の続き
ドラッカーは、20世紀に人間の寿命が組織よりも長くなった問題を指摘している。
すなわち、昔は平均寿命が短かったから、企業を退職して10年から20年で人生を終えることができたが、今や人生100年時代である。
65歳で定年退職してから、まだ35年も生きてゆかなければならない。70歳定年制が議論され始めたのは、単なる労働人口の問題だけでなく、人生が長くなった問題も含んでいる。
イチロー選手が引退したからと言って野球をやめるわけではない、といった発言はサラリーマンに参考になる。彼はさらに、明日も忙しく運動をしているでしょうね、とも発言している。
亡父は100歳で死ぬまで読書を続けていた。また、郵便局のポスター書きを80歳前後までしていた、と話していた。
たいしたお金にはならない仕事でボランティアだったが、それでも体が動く間は社会に貢献したい、という思いだったのだろう。
ドラッカーは知識労働者の寿命が長くなる問題を社会問題として提起していたが、自分の強みを組織の中で見いだせることが重要とその一方で語っている。
すなわち、組織で働いている間に自己の強みに早く開眼し、それを人生の中心にすえることが人生100年時代に重要になってくる。
カテゴリー : 一般
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