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2019.04/08 デジカメ

土曜日に花見をしながら久々に花の写真を撮影したが、フィルム時代と異なる感覚を思い出した。フィルム時代に花の写真を撮る時には、ポジフィルムを用いたのだが、それこそ1ショット撮るのに時間をかけた。

 

しかしデジカメでは無造作に数枚露出を変えて撮影するスタイルになった。あらかじめ必要な複数の露出をセットしてシャッターを押せばよいだけなので、あっけない動作である。撮影した写真はすぐに確認できて、不要なショットをすぐに処分できる。

 

昨日は土曜日に撮影した写真を整理していたが、ペンタックスのカメラとニコンのそれでは高感度領域で撮影した時の画質が異なる。

 

ISO800以上で撮影された写真について花びらをつぶさに観察すると、ペンタックスK7では擬色の発生があるが、ニコンの最新のカメラZ6では、ISO3200あたりまで全くない。これにはびっくりした。

 

フィルムカメラでは画質はフィルムで決まったが、デジカメでは、カメラ本体の性能で画質が支配される。20年近くデジカメで撮影してきたが、この10年のデジカメの進化がここまで高感度に強くなったことにびっくりしている。

 

ニコンZ6では、ISO3200まで実用領域であり、ISO200と同じ感覚で使用できるのだ。ペンタックスのレンズをZ6に取り付けて撮影した写真を見て、また驚いた。フィルム時代に設計されたペンタックスのレンズでもニコンの最新レンズに負けていない解像感があるのだ。

 

さすがに収差によるパープルフリンジがたまに画像に現れるのは仕方がないのだが、同じ撮像素子でもレンズの違いで色載りが異なることにびっくりした。

 

ペンタックスのレンズによる桜の花は、ピンクの色がこってりとついているが、ニコンのレンズでは抜けが良いためあっさりにみえる。ニコンファンのためには、すっきりとした色合いと表現した方が良いのかもしれない。

 

ペンタックスファンには、野球でいうところの中日や広島ファンの様な所があるという記事を読んだことがある。このような写りの違いを見たときに、レンズがただ性能だけで語れない世界であることに気づかされる。

 

ペンタックスのレンズには面白いレンズが多く、さらにカメラ本体も含めお値打ち品が多い。ニコン製品のおよそ30%程度値引きしたような定価が付いている。実売価格はさらに安い。

 

天体観測では、分解能や解像感は重要かもしれないが、趣味で撮影を楽しんだりするときに、フィルム時代にはフィルムの違いを楽しんだように、レンズの写りの違いを楽しむのがデジカメ時代の写真撮影かもしれない。

 

ペンタックスからニコンに乗り換えようとしたが、土曜日の撮影で大きな悩みを抱え込むことになった。光学性能ではニコンと劣るようなところがあるのかもしれないけれど、ペンタックスのその写りには、言葉では表現できないような魅力がある。

 

 

カテゴリー : 一般

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