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2019.05/08 吸音材

昨年、音楽の友社から発売された、「STEREO編これならできる、特選スピーカーユニット、マークオーディオ編」と音工房Z発売のバーチベニヤ製スピーカー箱キットを購入し、デスクトップスピーカーとして使用していた。

 

1ケ月ほど聴いていて、エージングも十分済んだのに楽器の音に少し濁りがあることに気がついた。音が響きすぎているような印象があったので、100円ショップでポリウレタンたわしを10個ほど購入し、これをよくもんで独立気泡をなくした状態で吸音材とした。

 

このたわし吸音材が便利なのは、適度な大きさで箱の中に入れる個数で吸音材量を変更できる点である。また、ポリウレタン製たわしにしたのは、スピーカーの箱がWバスレフであり、低域の音を吸音したくなかったからである。

 

また、ゴム会社に入社し2年目にポリウレタン制振材を開発した経験があったからだ。実験を繰り返し、1つのスピーカーあたり、2個入れるのが聴きやすく、中低域も損なわないことを見出した。

 

スピーカーの中では定在波が発生しやすい。スピーカーの箱の設計者の話では、吸音材は無くてもよいとのことだったが、密度の高いバーチベニヤを使用した時には、側板との間で定在波が発生する可能性を無視できない。

 

このあたりを検証するために、MDF材で同じ設計の箱を音工房Zから購入し作成した。予想した通り、バーチベニヤよりも密度の低いMDF材のスピーカーでは、吸音材が無くても心地よい音がする。

 

しかし、少しこもり気味なところが気になったので、このMDF材のスピーカーについては、ギターの力木のアイデアを応用して、バッフルと天井材を密度の高い木を使い補強したところ、バーチベニヤのスピーカーの箱に近い音が出るようになった。

 

今年の長い10日間の休日はこうして終わった。本日から仕事をしています。

カテゴリー : 一般 高分子

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