2019.09/08 世の中の流れ
バブル崩壊後の日本の状況は、GDPに現れているように、停滞状態と言ってよいような状況だ。
しかし、国内企業の生き残りのための努力は凄まじいものがあり、30年前と比較すると大きく変貌した企業とそれほどの変化のない企業に分かれた。
世界は、と言えば、香港のデモを見ると驚くのだが、中国の変貌ぶりである。天安門事件について、未だに記憶として残っているだけに不思議さにも見えてくる。
一方、ロシアは、エリツインの登場で大きく変わるかと思ったら、ソ連に逆戻りしているように見えたりする。
少なくとも北方領土の扱いを見る限り、ソ連の覇権主義を思い出させる。日韓関係では、まるで強引に時計の針を逆戻りさせようとする力を感じる。
このような流れの中では正しい問題を見失いがちである。少なくとも30年前に比較して日本が危ない状況にあることは確かだ。
領土問題では、北方領土だけでなく竹島も奪われようとしている。「日本の領土竹島を韓国が不正に占拠している」という事実を「竹島に韓国軍が常駐している」という事実の記述では、認識の違いが生まれる。
旧民主党系の方々は、後者の認識のようである。認識の違いは誤った問題を解くことにつながる、とはドラッカーの言葉である。
今、日韓関係が最悪の事態になっている、という認識は皆同じだが、その認識から生まれる問題設定は様々で、注意をしていないと日本という国がおかしくなる。
「戦争をして取り返す」と言っている若い国会議員は、憲法を理解していないと思われるが、事実の認識としてはそのような結論が導かれてもよいような問題であり、世界の動きである。
戦争をしないで取り返すにはどうしたらよいのか、これ自体さえ世界の潮流を見ると答えが出てこない。
根気よく戦争を避けた手続きを積み上げるより方法が無い、ということだけは共通認識として持ちたい。戦争をさけるという条件設定ができるためには正しい歴史を学ぶ必要がある。
カテゴリー : 一般
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