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2019.10/14 ラグビーの醍醐味

日本はスコットランド戦で勝つか引き分ければ1位突破が決まる。敗れても4トライ以上かつ7点差以内でボーナス点(BP)を2点獲得すれば1位。勝ち点16でアイルランドと並ぶが、直接対決で勝っている日本が上位となる。BP1点で敗れた場合はスコットランドを3トライ以下に抑えれば2位突破、4トライ以上奪われれば敗退する。BPを得られずに敗れた場合も敗退する。

 

昨日は、このような前提条件の中で、スコットランド戦を観ていた日本人は多いのではないか。

 

選手たちにもこの条件が、徹底して知らされていたかのような試合展開だった。4トライ以上しての勝利である。万が一負けてもボーナスポイントで決勝トーナメントに進めるように試合を組み立て、それを実行していた。

 

ラグビーというゲームは、戦略と戦術、そして徹底したチームプレーでそれを遂行しなければ、勝てないゲームだと、高校時代の元ラガーマンは、先週中華料理を食べながらラグビーというスポーツについて語ってくれた。

 

今年のワールドカップでにわかラグビーファンとなった当方は、昨日の試合をより一層楽しむことができた。

 

個人のスキルが高い選手を揃えてみても組織だったチームプレーが崩れると負ける。すなわち、個人のスキルよりもチームへの「貢献」が重要なゲームである。

 

これは、圧倒的な高いスキルを持ったスーパースターを抱えたチームが強いサッカーと大きく異なる。

 

また、ボールを前へ投げることが許されていないラグビーでは、チームプレーだけでは点を取ることができず、ゲームの進行中に一人一人の判断力が勝敗を分ける頭脳ゲームでもある。ゆえに、片方のチームが時として0点で終わるゲームも出てくる。

 

アメリカンフットボールは、攻撃チームと防御チームに分けてゲームを進めるようにルールを変更し、攻撃中に一度だけ前へボールを投げることを許し、点を取りやすくしている。

 

日大のアメフト問題で、一時アメリカンフットボールに興味を持って観戦したが、ラグビーの前へボールを投げることができない不自由さは、大きな投資を期待できない中小企業の経営に似ている。

 

また、経営の下手な大企業は、弱いアメフトチームに似ている。一生懸命走らないような選手にボールを投げて、ゴールを目指そうとする。また、判断してもチャンスに行動できない公務員的社員に対し、徹底したラグビー経営へ舵を切り、利益を出すことができない。

 

おそらくワールドカップが終わると、ラガーマンを講師にした社員研修を行う会社が多くなるかもしれない。しかし、大企業ではあまり効果が無いかもしれない。

カテゴリー : 一般

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