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2019.10/22 台湾の石油化学産業動向

あるところから表題の執筆依頼を受けてまとめてみたが、驚いたのは、2000年から日本のGDPは停滞しているにも関わらず、台湾のそれは1.8倍に成長しているのだ。

 

その成長要因は、おそらく世界の工場として中国が注目されても、日本のように多くの企業が中国進出をせずに自国に留まっていたことにあると思われる。

 

バブル崩壊後、日本ではグローバル化の波に乗り遅れないようにこぞって企業は海外、主に中国へ進出した。

 

コニカミノルタのように複写機の製造部門をすべて中国へ移した企業も存在する。製造部門が中国へ移転した結果、日本の製造業のサプライチェーンは大きく棄損し、空洞化が進んだ。

 

その影響は今でも残っており、空前の中小企業の倒産と廃業時代となっている。企業の「おくりびとコンサルタント」も登場したという。GDPが今後も上向かない可能性がある。

 

台湾ではこのようなことが無く、国内製造業のサプライチェーンは今でも発展している。石油コンビナートも1960年に国策として企業を育てた効果が現れ、とりわけゴム産業への労働者人口移動が起きている。

 

日本ではローテクとされるゴム産業で「何故?」と疑問がわき、インターネットを調べたら、アジアンタイヤブームである。

 

ブリヂストンは、東京工場を閉鎖し、小平市にある事業所を研究開発の拠点としたが、日本には、台湾や中国、シンガポール、インドネシアからたくさんのタイヤが流れ込んできている。

 

慌てて近くのタイヤショップを見に行ったら、ヨコハマタイヤの一部は台湾メーカーナンカンのOEMである。

 

まさかと思って愛車のタイヤをみたら、そのOEM製品だった。3年前新車に乗り換えるときにブリヂストンに指定するのを忘れていたらヨコハマタイヤがついてきた。

 

冬用はブリヂストンを購入したが、夏用のヨコハマタイヤの品質は悪くない。乗り心地に問題が無いだけでなく、ロードノイズも小さい。またグリップ力もエコタイヤに関わらず良い。その品質の高さに驚いた。

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