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2019.10/26 東京モーターショー(続き)

かつて、東京モーターショーは、世界の5大モーターショーの一つともいわれ、外車展示は目玉だった。ゆえに車好きは、有料でもその展示を見に行った。

 

今年は、外車の展示はメルセデスとルノー、その他である。それなのに金曜日のプレビュー入場券が3800円で、当日入場券は前売りが1800円、当日が2000円であるが—-。

 

これだけの入場料を支払ってまで行く必要があるのかというと、プレス発表を見た限り、カーマニア以外も楽しめるので家族で見学する価値がある、と思っている。

 

また会場はモーターショー以外に楽しめるイベントも用意されており、朝から1日ディズニーランドへ行くぐらいなら、モーターショーで遊んでくるという家族の楽しみ方もある。

 

ミッキーマウスはいないが、探せばシンデレラはいるので車に興味が無いお父さんでも楽しめる。また、自動車産業を体験できる企画も用意されており、小中学生には参考になる。ちなみに高校生以下は入場料無料である。

 

すなわち、前回までのモーターショーと異なり、家族で楽しめるイベントショーに衣替えした初めてのショーである。自動車文化はおそらくまだ1世紀は続くだろうが、国内の自動車会社が今のまま残ることはないのだろう。

 

国内をあきらめたようなプレゼンテーションをした日産自動車の展示を見ているとそのように感じる。おそらく日産の経営幹部や中間管理職は今世界で起きている自動車業界の大きなうねりに気がついていないのかもしれない。

 

写真フィルム会社が、世界4社の寡占状態から、一気に1社だけになったような変化が自動車業界に来るのかもしれないのだ。そのとき移動手段の機械を製造している会社はどのように呼ばれているのだろう。

 

写真フィルムは無くなったが、写真の文化はインスタグラムの普及により世界中に拡散した。トヨタ社長が言うように人中心の社会においてインスタグラムに相当するようなシステムを考えてゆくと次世代の新事業が見えてくるのかもしれない。

 

日本車は世界で3割近くのシェアーを誇っている日本の基幹産業である。自動車の競争の軸が、コネクテッド(C)と自動運転(A)、シェアリング(S)、電動化(E)に移った、と言われて10年近く経った。

 

競争の軸が変われば新しい産業が生まれGDPに貢献するはずであるが、今日本で起きているのは、中小企業の倒産の嵐である。自動車業界以外の産業の方も今年は東京モーターショーに出かけられてはいかがか?事業のヒントが見つかるかもしれない。

カテゴリー : 一般

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