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2019.10/30 ホリエモンのツイート(続き1)

無機材質研究所留学時の手取り2万円の話は、すぐに広がった。折しも社会はセラミックスフィーバーでその中心はエンジニアリングセラミックスとして応用が期待されているSiCやSi3N4だった。

 

だから、高純度SiCの新合成法を発明する前に、留学するや否やすでに2社から転職のお誘いを受けていた。その時面白かったのは、どこの会社も手取り10倍は保証する、という殺し文句だった。

 

手取り2万円をどこから聞いたのか、という野暮な質問はしなかった。とにかく10倍という価値をつけてくれたことにうれしくて、昇進試験を落とされた時にその結果を知らせてくださった人事部長に笑い話としてお話しした。

 

また、昇進試験に落ちた、との電話連絡を人事部長から受けた後の翌日から、たった1週間で高純度SiCの新合成法を発明し、特許の草案を書き上げた(この発明を元にした事業はゴム会社で30年続き昨年セラミックスメーカーへ事業売却された)。

 

この連絡を受けた2週間後、人事部長との面談時に、その笑い話より面白い話があると言いながら、特許の草案と高純度SiCのサンプルを見せていた。

 

そして、当方は新規事業について問われた試験問題の回答について、自分のビジョンを描き、それがゴム会社で評価されなかった結果について、事前に友人から頂いていた試験問題をお見せして気にしていないと伝えた。さらに、十分に世間で評価してくださっているので心配しないでください、とお伝えした。

 

この話は、すぐに研究所に伝わり、それまで何も面倒を見てくれていなかった研究所の上司と名乗られる方からA4二枚ほどの手紙を突然いただいた。

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