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2019.11/23 年配技術者の処遇(3)

恐らく多くの会社でもこのような状況ではないか。世界が注目するほどの大成果でも出せば、そのような人材を悪く処遇すると会社としてみっともないので大切に扱うが、国内の受賞程度では社業にいくら貢献しても軽く扱われる。

 

 

また、ゴム会社では他人の仕事を妨害し、出世競争に邁進する輩もいた。高純度SiCの事業を住友金属工業とJVとして立ち上げた後、当方が転職した原因でもある。

 

 

それが日本のサラリーマン社会と言ってしまえばそれまでだが、成果を多少出しても出さなくてもサラリーマンの終わりは変わらないのである。

 

 

ちなみにゴム会社では、先日のノーベル賞よりも早くLi二次電池を商品化し、日本化学会化学技術賞を受賞しているが、その受賞者の一人は、受賞直後に事業をたたみ他社へ転職している。

 

 

インタカレーションに気がつくかどうかが分かれ道となり、負けが見えていても事業化し技術賞をとる鮮やかさは、ドラマを見ていたような展開だった。

 

 

組織に定年というものがある以上そのシステムをどのようにうまく機能させて年配技術者を定年まで満足に処遇するかは難しい問題ではあるが、テーマを強引に推進して技術賞をとる、といった会社の活用の仕方も問題である。

カテゴリー : 一般

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