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2019.12/16 働き方の工夫

研究開発業務は、大別すると、調査、企画と実験、特許等の成果のまとめとなる。これらの業務で、実験は会社でなければできない業務だったが、調査とか企画、業務のまとめは電車の中でもできた。

 

通勤時間が1.5時間ほど片道かかったので、電車の中で成果のまとめと企画を行っていた。今のようにノートパソコンなど無い時代だったので、手帳にあらすじを書くような作業である。

 

電車の中で文字を書いた経験のある方ならわかるかもしれないが、うまく書けない。ただ慣れれば記号の様な文字でまとまった内容を記すことが可能である。

 

他人様が読むことのできない文字は、機密管理に便利だった。こうして自分だけしか読むことのできないノートが貯まっていった。このノートを会社で整理したわけだが、報告書や特許を書く時間、企画をまとめる時間などは大幅に短縮された。

 

ところで電車の中で使っていた手帳は一冊だけだった。その一冊に業務のすべての下書きがなされていた。だから手帳の消費は激しく、だいたい1ケ月に1冊のペースだった。

 

手帳には小保方さんが書いていたようなハートマークも多数あったが、それだけではなかった。どくろマークも傘マークもあった。こうしたマークは後から読むときの手助けになった。

 

また、手帳はアイデアプロセッサーの様な役目もした。一冊に業務すべての内容が書かれるので、後で見たときの工夫が必要だった。実はこの工夫は作業改革を行っていることになる。

カテゴリー : 一般

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