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2020.03/22 組織で働く

この数日間のニュースで組織の問題に関する記事に心を痛めた。一つは森友問題で自殺された財務局職員のご家族が佐川理財局長と国を相手に裁判を起こしたニュースであり、一つはヤマハのパワハラで自殺した新任課長のニュースである。

 

まず結論から言うが、会社あるいは組織で働くときに、よほど特殊な組織ではない限り、貢献と自己実現をその意味として誠実真摯に行動をしておればパワハラなど怖くはなく、自殺という選択肢など選ばないのである。

 

ヤマハは普通の企業であるし、財務局も普通の組織だろう。特に後者は国民から見て普通の組織であってほしいと思う。

 

普通の組織であってもそこで働く人の中には悪人もいる。例えば出世欲とか公金横領をたくらむ人物である。後者は、組織から訴えられる場合もあるが、前者はよほどの事件とならない限り、訴えられない。当方のFD事件では隠蔽化された。

 

佐川氏は公になった情報を見る限り、組織に働くメンバーを不幸にしている。これは国会答弁を見ていた多くの人が感じたことかもしれない。

 

しかし、そこで働く人が仮に不幸となっても、自殺を選んではいけない。死ぬぐらいなら組織を抜けることを選んでいただきたい。組織の問題は解決しないかもしれないが、最大の不幸を避けることができる。

 

怨念で仕返し、というオカルトまがいの考え方もあるかもしれないが、これまでの人生で怨念の効果は疑わしいと思っている。森友問題では残されたものに苦労をかけることになった。裁判で勝訴とならなかったらどうなるか。

 

世の中には他人の不幸や迷惑など気にかけず、自己の出世欲を中心に行動する人物がいる。そしてそのような人物が出世するケースが多いのも確かだ。一方で貢献と自己実現をこころがけ誠実真摯に組織で働いている人も少なからずいるのだ。

 

組織人として過ごした人生で楽しく思い出されるのは、そのような人たちと事を成し遂げた思い出である。当方にとり、FD事件はトラウマとしていつまでも残っているが、それ以上に組織メンバーと成果を出した楽しい思い出が多いのでこうして新たに事業を成功させようと頑張る気力が残っている。

 

例えば、カオス混合ラインを立ち上げたとき、サングラスをかけひげを生やした強面の職人と何日も一緒に夜勤をした思い出がある。

 

この人物、見かけだけでなく仕事ぶりの評判がすこぶる悪く、そのため混練プロセス立ち上げで社内の人材募集を始めたときに、労せず獲得できた。

 

そのような少し訳ありの人物で、悪い評判となる理由を言動からすぐに理解できたが、その部分に目をつむりマネジメントすれば、よく働き高いスキルを持った人材で、決して悪人ではなかった。これまでの彼に対するマネジメントが悪かった、という表現もできるのかもしれない。

 

この人物とは初対面だったが、現場の仕事に関しては一流で、退職前なのに向上心があった。当方との仕事を最後に退職されたが、初めての仕事に対して躊躇せず大胆な手さばきに感動した。

 

ただ、時折当方の心臓が止まるほどの行動もあった。そのような行動をとられても、その行動の結果に問題が起きないようにマネジメントすれば、それが問題行為であると彼に伝わり、次第に恐怖の行動は少なくなっていった。

 

一方で、世の中には法的に問題とならない範囲なら何をやっても良い、と考え意識的に問題行動をとるFD事件の犯人の様な不心得の人物がいる。

 

組織の問題に遭遇した時に究極の選択は死ではない。死に対して何をもっても報いることはできないからだ。生きておれば、長い年月がかかるかもしれないが、組織はいつか報いてくれる。

 

死ぬのではなく組織から離れることを選択してほしい。人生を悪人のためにダメにしてはいけない。生きておれば楽しいことは多い。

カテゴリー : 一般

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