2020.03/24 新型コロナウィルスで学ぶ(1)
新型コロナウィルス騒動では学べることが多い。それは、今世界で起きているパンディミックの状況において日本の感染者がほぼ緩やかな増加で推移している現象があるからだ。
これはウィルス感染を放置していたらイタリアなどの国の様な増加曲線、そして医療崩壊になるところだが、それが抑えられている、うまくコントロールされている。
この現象を偶然とみるのかそうでないかは、日曜日のNHK特番で明らかにされた。政府の専門家委員が一生懸命頑張っておられるのだ。
はからずもNHKの特番で感染症について科学でどこまで明らかにされているのかが垣間見えた。今回の新型コロナウィルスについては科学的に何もわかっていないというのが真実だろう。
それを経験知と暗黙知から新型コロナウィルスの生き残り戦略を読み取り、専門家委員が合議で対策を決めている、というのが現状だ。
そこには形式知が無いために科学的ではない判断も入りうる。例えば休み前に大阪府知事が公開された厚生省の予想である。厚生省から大阪府に非公開資料として出されていたものを大阪府知事が公開された。
案の定、東京都知事はなぜ公開しないのか、という意見が昨日ワイドショーをにぎわしたが、東京都知事も大阪府知事の発表後新聞社には東京都の対策を発表していたようだ。
そして月曜日11時に記者会見を小池知事は開いているが、厚生省の担当者も同席させての記者会見である。小池都知事のほうが大阪府知事よりも上手なやり方で会見を開いた。
このあたりは、リーダーシップとは何か、組織リーダーは何を考え行動しなければいけないかを学べる。
すなわち、大阪府知事は非公開資料を公開すべき資料と判断し、組織リーダーとしては許されない判断かもしれないが、大阪府民のリーダーという観点で公開に踏み切ったわけである。
東京都知事は、厚生省から今後の情報提供が影響を受けるリスクを考慮し、すぐには発表しなかったが、大阪府知事が発表したので、都民からの不信感を回避するために記者会見に踏み切っている。
事態が事態だけに皆必死である。全員の命がかかわる状態における様々なリーダーシップを学ぶことが可能である。
カテゴリー : 一般
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