2020.03/30 新型コロナウィルスで学ぶ(6)
阪神藤波選手は臭覚の異変により球団に相談した。その後かかりつけの耳鼻咽喉科を変更しPCR検査を受信している。いわゆるセカンドオピニオンでコロナ感染が見つかっている。
臭覚と味覚以外は異常が無いという。日本では発熱しない限りPCR検査を受けない傾向に未だにあり、そのため諸外国と比較しPCR検査数が少ないだけでなく、感染者数に漏れがあると考えるべきだろう。
死亡者数を基準に考えると日本の実際の感染者数は4000人前後という概算もある。
これは最近の感染経路不明者の増加からも説得力がある。このまま増加を続ければ、今週中に大台の一万人を超えるかもしれない。
細かい精密な数字だけではなく、概算で推計する習慣は重要だ。経験知から想定される概略の数値を用いると、各種統計データに潜む罠にはまらないだけでなく、日常の実験においても計測データのエラーを防ぐことにも役立つ。
さて、藤波選手は臭覚異常から感染を発見できたが、これは普通の風邪の初期症状でもある。すなわち空気感染あるいはエアロゾル感染、飛沫感染するウィルスは、まず鼻で繁殖することを示してる。
その後肺に移動し肺炎を発症する。専門家でなくてもこのような想像が可能で、一連のコロナ騒動で不思議に思っていたことが、藤波選手の感染で氷解した。
実は感染症の専門書を読んで不思議に思うのは、ウィルスや細菌に感染した時の病状に関する考察が科学的ではない点である。科学的ではない、という意味は論理的にうまく説明できない記述がある、ということだ。
今回のコロナ感染でも専門家と称する方々の説明に納得のいかない点が多いのは、このウィルス感染から発症までのメカニズムに関わる点である。
さらに、コロナ感染の肺炎で入院した患者は、容態が急変する、ということを不思議だ、と言われる先生についてもウィルス感染について論理的に考えていないのでは無いかと心配している。
最初に鼻やのどで繁殖していることを考えれば、肺炎になった段階でウィルスが全身に拡散し始めていることぐらい素人でもわかる。
大抵は免疫がうまく機能し容態の急変は無いのだが、この新型コロナウィルスは人間の免疫機構にも影響を与えるウィルスであるらしいことは武漢の騒動の時にニュースとして報じられていた。
未だに患者の急変に驚いているという感染症学者は少し科学的に現象をとらえてほしい。感染症学者がもう少し科学分野で頑張っていたら日本を代表するコメディアンを救えたかもしれない。
中国は情報を隠蔽しているのではないか、と疑うよりも、その中国から公開された情報を集め考察することも重要である。
ところで感染学のド素人よりもその技量の低い感染学者はTVに出ないほうが良い。今TVに出ている技量の低い感染学者は、必死で戦っているウィルスバスターの足を引っ張るような発言をするのでよくわかる。
カテゴリー : 一般
pagetop