2020.04/20 ポストコロナ禍
コロナ禍で経済活動に急ブレーキがかかったが、日本では完全に止めることなく、大手はどんどんテレワークを導入しているという。
昨年は働き方改革がキーワードで「チコちゃんに叱られる」という番組の中でも盛んに使われてきた。これが、コロナ禍で一気に進んだ。
働き方改革を進めてきた担当者は拍手喝采ではないだろうか。働き方改革が進んだそのあとに待ち受けるのはリストラである。おそらく20世紀型のようなリストラは問題になるので一工夫したリストラが待ち受けている。
テレワークになって大きく変わるのは、「ちょっと手伝って」という若い人の作業効率をむしばんでいた中高年の甘えが無くなることである。当方が若手の時には、上司の車の代行運転手まで業務中にさせられた。
さすがにこれは他部署の課長が注意をしてくれたようで、代行運転手をやったある日の1週間後2000円前後のクッキーをお礼だと言って誰もいない実験室に上司がもってきた。代行運転で自宅まで送った後は、バスで帰れと命じバス代120円を部下に払わせるようなケチだったのに不思議である。
とりあえず頂いたが、当然疑問がわくので、庶務の女性におやつとして皆に配って、とお願いしたら、その前に座っておられた方から、それは内緒で寮に持ち帰れ、と命じられた。入社間もない時だったので忖度どころかこのような問題を深く考える知恵も無かった。
ただ、代行運転の翌日友人たちと飲みに行ったときに代行運転でバス代を部下に支払わせるケチな上司を酒の肴にしたことを思い出し、深く反省した。反省はしたが、部下を業務と無関係に運転手代わりに使う公私混同が許されるのか、というもやもやは残った。
40年近く前にはこんな不条理な上司もいたが、40年経っても大なり小なりこのような管理職はいるだろうから働き方改革が必要になる。ところが働き方改革ではこのような説明はされていないはずだ。
コロナ禍でテレワークが進むと、まずダメ管理職は仕事がやりにくくなる。テレワークでは「ちょっとこれ手伝って」と頼みにくい。また、口封じのお礼もできなくなる。
カテゴリー : 一般
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