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2020.04/26 リストラを恐れてはいけない

コロナウィルス感染拡大でテレワークが報じられたと思ったら、最近はそのまま自宅待機となるリストラの話題がニュースになっている。また、タクシー会社では、失業保険を目的に解雇する企業も現れた。

 

大変である。会社も生き残らなければいけない。業種にもよるが人件費を削るのは手っ取り早い生き残り策である。

 

あのゴーンが最初に行ったのは、工場閉鎖とリストラ解雇である。解雇しすぎて慌てて辞めさせた従業員の一部を呼び戻していた手紙を元日産社員の知人に見せてもらったが、身勝手な内容だった。

 

そのような手紙でも日産自動車に戻った社員がいたそうだが、組織にしがみつくのか、組織と自分との距離を十分にとるのかは、2mという社会的距離が叫ばれている今、考えるのには良い機会である。

 

会社にしがみついても60歳で再雇用、そこでしがみついても65歳になれば定年で組織を離れなければいけない。昔ならば65歳は、万歳と心から叫べたかもしれないが、いまや100歳まで生きるかもしれない時代である。

 

潔く100歳まで生きる決意をして、会社との距離感をうまく考えながらサラリーマン生活を送るのは、ストレスを軽くする良い方法である。

 

会社との距離感を相応にとれば、上司が気に入らなくても多少のことは我慢できるし、どうしようもない状況であれば、転職すればよい。組織や人間関係の問題で悩み続けるのは愚かで、そこから自分と組織との関係に気づく努力を行い、組織について学ぶことである。

 

組織あるいは上司は、悩んでいる人のことなど心から心配していない。本当に自分のことを心配してくれている人は、組織とは無関係な人であり、そのような人は組織を離れても交流が続く。

 

自分の人生において出世をどの程度望むのかという問題があるが、社長にならなければ皆同じであることは、日産自動車のごたごたを見ておれば明らかである。

 

社長になってようやくゴーンのように好き勝手ができるのである。社長ならば自分で会社を起業すれば誰でもなれる。

 

当方はゴム会社入社時の面接で聞かれた夢を実現するために、ゴム会社の社長方針に従い、30年続く新事業を起こしたが、同僚の妨害を受け組織がそれを黙認し治まることが無かったので転職している。

 

この時の状況を機会があれば書きたいが、法的に問題がありとてもコンプライアンス上許されない問題だった。

 

昇進を目前に控えていたので会社も転職を選択するとは思っていなかったようだが、誠実真摯な判断をしたならば転職という選択しかなかった。

 

もっとも昇進すれば給与が増えるが、人生と引き換えにするほどの金額ではない。それよりも社会人になっても友人ができるような誠実真摯な生き方こそ大切である。

 

定年で組織を離れたら、社内恋愛で結婚した女房に逃げられた、とか、出世はしたが退職前に脳梗塞となりそのまま天国へ、という話を聞いたが、それでは何のために出世したのかわからない。

 

配偶者とは自分の人生を最大限共有し、それを認めている存在である。そのような配偶者から三行半を下されるような人生は空しい。ましてや、家と会社の往復で60歳前後に人生を終えてしまっては、たとえ出世できたとしても悲劇である。

 

定年70歳が言われ始めたが、労働について自分でコントロールできるとき、人は幸福になれるような気がする。働く意味は貢献と自己実現、とドラッカーは述べていたが、まことに至言である。

 

カテゴリー : 一般

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