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2020.05/23 シティーポップの大流行

竹内まりやのプラスティック・ラブが世界中で大流行だという。山下達郎や荒井由実も再流行しているという。

 

シティーポップとして昔日本でヒットしていた曲の多くが今世界で流行している理由を何となく理解できる。

 

シティーポップが流行していた時の日本は、JAPAN AS No.1ともてはやされ、セラミックスフィーバーが最盛期となり、その数年後にはクリントン政権によるナノテク戦略を実行させるほどの輝きや力が溢れていた。

 

すなわち、バブルがはじける前の日本の輝きが、今の世界に求められているのだろう。これはコロナ禍ゆえのことではなく、数年前から世界で起き始めた潮流である。それがコロナで暗い世相となり、さらにこの潮流が速くなった。

 

あまり指摘される人はいないが、植木等のスーダラ節からシティーポップへの大衆音楽の潮流は、日本独特の文化あるいは社会風土ゆえであり、中国や韓国、あるいは欧米では見られない。

 

日本人はバブル崩壊で自信を喪失し失われた10年と言われた時代をそのまま引きずり、今や失われた30年とまで揶揄する人がいる。

 

実際に、世界のGDPは増加しているにもかかわらず、日本は停滞したままでコロナ禍に突入している。これは、ひとえに政治家や実業界における日本のリーダー層の責任である。

 

企業においては、東芝や日産自動車、東電など日本を代表する企業のトップのだらしなさが、ニュースで報じられた。

 

政治の世界では、民主党政権による訳の分からない時代で東日本大震災の混乱につながった。そして、緊急事態宣言下に、余人に代えがたい黒川氏による賭け麻雀である。

 

検察庁は面白い組織で、これだけの不祥事でも直属の上司が謝罪しないだけでなく、公務員としての報酬は減額なしである。退職金は約7000万円支払われるという。

 

日本の有権者や株主は、今一度リーダーがこのままでよいのかよく調べなければいけない。シティーポップが流行していた時の日本のリーダーは、皆夢を持っていた。

 

ゴム会社の故服部社長は熱い夢を酒を飲みながら語ってくれた。トップリーダーの賭け麻雀に対してお咎めなしの検察により告発されて犯罪者にはなったが、田中角栄は列島改造論で地方創生の夢を語っていた。

 

結果として悪人とされても、国家のためにリーダーシップが発揮されていた時代である。

 

私腹を肥やしたゴーンだけならばよいが、悪人が本当の悪人ではますます日本は悪くなる。7000万円の退職金を悪びれることなく受け取るのは、本質的にゴーンと変わらない。

 

このようなリーダーが何ら反省することも無く、またそれを促すような処罰も無い状態を寛容な社会と大衆は捉えず憤りや怒りを持つようになってゆく。シティーポップとは、お互いを信頼している大衆が安心して輝けた時代に生まれた音楽である。

 

植木等のスーダラ節に代表される無責任男から、井上陽水の今降っている雨を前に傘が無いことが社会問題よりも大きな問題という世界観、そして都会暮らしの若い女性による自由恋愛、いずれも現代や未来に何の心配もないから生まれた歌である。

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