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2020.06/18 技術と写真

技術とは、自然界から人類に有益な機能を取り出し、それを人類が活用できるようにする術である。

 

写真とは、被写体をただ写したものである。しかし、これが感動的な写真になると、そこに感動を与える要素を盛り込む必要がある。

 

そのため芸術的な写真を撮る写真術なるものが存在し、芸術系の大学でも写真学科を開設しているところもある。

 

カメラの進歩で被写体にカメラを向ければ、きれいに映る条件について今のカメラはカメラ内のCPUで演算し、誰でもそこそこの写真を撮ることができる。

 

さらに画像データを加工して、真実と異なる状態に写真を仕上げることも容易になった。かつて、写真は真実を映していない、と言われたが、今の写真は真実が加工されて出来上がる。

 

この写真の加工をしていると、自分が映そうとした真実とは何か、と哲学的な問いをすることになる。

 

そもそも写欲を感じ、カメラを向けたときに「写そう」という意思が働いているわけだが、無造作にシャッターを切ってしまう。

 

ここでファインダーを眺めながら自分が映したいものを今一度考えるステップを踏みたい。

 

実は技術開発において、この写真を写す行為と似ている部分がある。かつて、企画においてコンセプトの重要性が指摘された。

 

そこで技術開発においてもコンセプトに基づく開発が行われてきたわけだが、コンセプトを実現しようとする機能について、それがふさわしいかどうかをよく考えるステップが重要である。単に強みだけで考えていてはいけない。

 

カテゴリー : 一般

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