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2020.06/23 社会人の勉強

1970年代まで各企業は従業員教育に力を入れていた。就職してびっくりしたのは、学生時代よりも勉強量が多くなったことだ。

 

4月に入社し10月1日に配属されるまで集合訓練が行われる。半年間人事部の監督下であり、夜も人事部の担当者と同じ屋根の下ですごす。

 

夜は好みにかかわらずお酒につき合わされ、会社の風土などの話になる。オフジョブなので冗談話が多いが、これも勉強である。

 

昔、各企業は余裕があり、配属後即戦力となれるように新入社員研修に力を入れていた。また、集合訓練の夜の部では、研修では扱えないサラリーマンの生き方について学ぶ機会が用意された。

 

約30年間のサラリーマン人生を振り返ると、半年間に及ぶゴム会社の新入社員研修は、勉強量の多さだけでなく、その質において学生時代の教育内容とは比較にならない充実度だった。

 

周知のように学校教育における勉強とは、社会人として生きてゆくために必要な基礎知識を習得することにあるのだが、複雑な現代社会を生きてゆくためには、その内容が質と量の観点で不十分である。

 

それが分かっているので、各企業で新入社員研修を行っているのだが、昨今は企業の余裕がなくなり、研修期間が短くなったばかりか、新入社員の価値観の多様化から、半強制的な夜の部の研修も無くなったそうだ。

 

その結果、サラリーマンとして身につけなければいけないスキルを学ぶためには、自らそれを求めない限り、学べないような社会環境となった。

 

カテゴリー : 一般

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