2020.07/07 小池氏に投票した人
月曜日のニュースは、大雨災害と都知事選の解析結果である。弊社も昨日の活動報告には都知事選について書かせていただいた。理由は意外だったからである。
小池氏が当選する予想は、事前に票読みまで出るほどで、その意味では予想通りだったのだが、意外だったのは自公の支持も得られたにもかかわらず、伸びなかった小池氏の得票数である。
本来小池氏が獲得できたはずの票の一部が、れいわ新選組と維新に流れたことは確実であり、仮にこの2党の獲得した票の半分を小池氏に上乗せすると、前回の得票数と自公の支持による得票数との和に近くなる。
それでは、選挙戦で暴露本が出版されたり、実績のない状況をワイドショーで指摘されたりしていても、迷わず小池氏に投票した人は、どのような人なのか。
これは、何もしないかもしれないが、有権者の期待を大きく裏切るようなことをしない安定感に投票したと推定している。
すなわち、進むべき未来に対して具体的な方向を示し、その実現のためには汚職に手を染めるぐらいのリーダーよりも、曖昧だが豊かな未来をそこはかとなく夢見させてくれて、何もしないリーダーの方をよしとしている有権者である。
このようなリーダーが良いのかどうか議論する必要は無いが、少なくとも昨今の政治の流れからは、そのようなリーダーが好まれるのだろう。しかし、これは有権者が未来をあきらめていることと同じであることに気がつかなければいけない。
有権者が真に明るい未来を希望するならば、そのようなリーダーを育て選んでゆかなければいけない。これは企業の組織活動におけるリーダー選択のシーンでも同様である。
もし小池氏に今回の当選の反省に関して気づきがあるならば、次の4年間に東京都の未来を描くための準備をしていただきたい。
カテゴリー : 一般
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