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2020.08/19 コロナ騒動における知

このコロナ騒動で感染症の専門家の知が、免疫学の専門家から疑われている。疑われているだけではない。3密や換気による予防が非科学的だ、とも指摘されている。

 

かつて、当方の高純度SiCの技術についてもゴム会社の研究所では、ぼろくそに評価された。フローリーハギンズ理論を根拠に、ポリエチルシリケートとフェノール樹脂が均一に混ざるはずがない、という見解である。

 

しかし、これがタコつぼのタコ踊りであったことは、その後30年ゴム会社で事業が継続して愛知県のセラミックス会社へ事業譲渡され現在も技術として残っている事実が示している。

 

また、この技術が科学的に正しい技術であったことは、転職後に取得した学位論文に記載されている。自ら科学的な知となることを証明したのだ。

 

専門家と称する人で問題となるのは、科学にこだわりすぎて経験知を軽蔑もしくは軽視する傾向である。

 

社会生活では、解決しなければいけない様々な問題が多く、その問題解決において、科学的だろうが非科学的だろうが、まず解決されることが重要である。

 

得られた答えが科学的に正しいかどうかを検証するためには、科学的になされなければいけないが、問題解決そのものは、正しい問題を早く解決することが重要で、その発見プロセスが非科学的であっても山中先生のようにノーベル賞を受賞できる。

 

問題が解決されれば、それが科学的に正しいかどうかは重要ではなく、その点を議論することは解決された問題について、そこから得られた知の価値を論じているに過ぎない。

 

科学的に正しい知が得られているならば、それは形式知として伝承されればよく、仮に科学的に正しくない知でも正しい問題を解決できる知であれば、経験知として伝承すればよいのだ。

 

また、形式知が常に経験知よりも価値が高いとは限らない。高名な先生のタコつぼの隅について説明した形式知よりもおばあちゃんの知恵のほうが、日常生活で役立つ場合が多い。

 

また、形式知は容易にAIに搭載できる。AIに搭載されればタコつぼの隅の形式知は、AIにより「ほとんど使用されないアプリケーション」として処理されるだけである。

 

日本人はすでに集団免疫を獲得しているかもしれない、と言われても、コロナ感染する人が増加している現実を前にすると、家が燃えているのは急激な酸化反応の進行である、と火事の現場で説明を受けているようなものだ。誰でもいいから、早く火を消してくれ。

カテゴリー : 一般

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