2020.10/18 瀬戸大也がんばれ
不倫スキャンダルで年内の活動停止処分を受けた瀬戸選手は、不倫をしたとはいえ、かわいそうである。スポンサー企業に逃げられ、それだけでなく傷ついたイメージは、彼の将来得られたであろう水泳選手として未曽有の収入を失った。
これで、東京オリンピックで金メダルを取れなかったならば、ただの水泳の泳ぎのうまい不倫男というレッテルしか残らない。不倫は文化だ、と言い放った石田氏のような不倫で自己の経済価値を生み出すキャラクターとは思えない。
石田氏は、コロナ禍の真っ最中にコロナ陽性コンパニオン女性と濃厚接触しコロナ陽性となって一躍注目を浴びた。これを週刊誌は不倫とは騒がず、コロナ感染者として大々的に扱ったのである。
彼以外にもコロナ感染した芸能人は多くいたが、彼は破格な扱いで記事にされた。彼にとって不倫は名刺のような位置づけになっているのかもしれない。
しかし、瀬戸選手が彼のような名刺で家族を抱えこれからの長い人生を生きていけるとは考えられない。彼の強みは水泳なのだ。社会の中の泳ぎについて石田氏のようにうまくは見えない。
オリンピックは参加することに意義がある、といったのはクーベルタンであるが、まさにそこに参加できる選手は健全な人類の代表として認められた人であり、参加することは選手にとって栄誉でもある。
ここで問題となるのが多くの健全な人類が、不倫を健全な行為として認めていないことだ。日本社会に限って言えば、違法行為ではない、とわざわざ断る人がいるぐらい反社会的行為に思われている。
ただし、不倫とはその後の行動で違法性が問われる行いなのだ。石田氏は女性から訴えられてもよさそうなのに裁判の話題を聞かない。瀬戸選手は今回の不倫で訴訟を起こされないよう最大限の努力を東京オリンピックまでにしなければならない。
ところで、石田氏の不倫は文化という定義にはあきれたが、今回の瀬戸選手の不倫で失った代償の大きさには驚愕した。多くの日本人の夢さえも粉砕したのだ。
現代においてオリンピアンとは、「オリンピック競技大会における日本代表選手」各個人の栄誉ではないことを同じく水泳の千葉すず選手の「メダル****」発言で多くの国民は覚醒した。
おそらく代表選手にしてみれば、彼女同様にとんでもないことに感じている人がいるかもしれないが、オリンピアンがJOCのホームページに書かれているような単なる代表選手ではなくなっていることを自覚しなければ、生きてゆくのもつらい時代になった。
今回の瀬戸選手の不倫は瀬戸選手の問題だけではない。国民の税金を活かしていないJOCの問題でもある。
オリンピアンの意味を選手に十分教育していなかったことが引き起こした、と考えられるので、報道されていないがその責任は重いと考えている。
かつて、立小便ができなくなることを理由に国民栄誉賞を辞退した野球選手が話題になったが、彼は多くの国民が持つイメージと異なる自己の野球選手のイメージあるいは価値を守りたかったのだろう。これはこれで、奇妙な感動を覚えたニュースだった。
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