2020.11/14 技術者の解放(4)
技術者は現象から素直に機能を取り出す。そしてその再現性とロバスト向上に努力する。そしてそれが優れた機能ならば、素直にその機能についてロバストを説明する。
データを捏造したり、機能を見出した経緯をごまかしたりしない。ひたすら品質向上に努めないと市場に受け入れてもらえないからである。
ところで、界面活性剤で電気粘性流体の増粘問題を解決ができたのだが、界面活性剤を第三成分と呼べ、と実験結果についてリーダーがその内容を捻じ曲げるように要求してきた。
界面活性剤では解決できない、という研究報告書が出されていたのがその理由で、材料系の本部長から音と振動の大家の本部長に代わっていたので、第三成分は界面活性剤ではない、とごまかそうとする魂胆が見えてくる。一部の善良ではない科学者特有の悪である。
科学者の中には専門外の人間に対して、理解を容易にするために言葉でごまかすことに躊躇しない人がいる。善良ではない科学者は、このリーダーだけではない。
技術者には実直な人が多いが、技術や職人を小ばかにする科学者もいるので、そのような人も悪人ではないが善人とは呼べない。ちなみに当方の転職原因を作った人は優秀な科学者だった。
なぜ技術者が愚鈍で実直にならざる得ないのかというと、そうでなければ市場からしっぺ返しに遭うからだ。科学者は研究論文を重視するが、技術者は市場の顧客を重要視する。
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