2020.12/09 アイデアの出し方(1)
アイデアには、単なる思い付きのアイデアから、現象から機能を取り出す活動から生まれるアイデアまで玉石混交である。新技術を生み出せるアイデアは、やはり、それなりの手順を踏まなければ生み出すことはできない。
当方はアイデアマンと言われたりするが、それは当方の隠れた努力を見せていないためである。例えば、中間転写ベルトの開発を成功に導いたカオス混合のアイデアを見出すために30年以上の月日がかかっている。
カオス混合のアイデアが生まれるきっかけは「観察」であり、「特定の現象を観るための観察眼」を養うために30年以上かかったのである。
「観察」の仕方については、小学校で習う。また、シートン動物記などを夏休みの宿題として読まされたりする。
「観察」によるアイデア創出法は、だれでもできる方法であるが、独創的アイデアのためには「観察眼」を養わなければいけない。
すなわち「観察眼」が無ければ、現象からうまく機能を取り出すアイデアさえも浮かばない時がある。科学の形式知だけでは、現象から新しい機能を取り出すことは難しい。
科学で取り出せるのは、誰でも知っている当たり前の機能だけである。小学校で行う「観察」ならばそれで良いが、技術開発では、それなりの「観察眼」を養う必要がある。
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