2020.12/22 アイデアの出し方(10)
アイデアを出すためには、考えなければいけない。アイデアを出すためにブレーンストーミングをすぐ開く人がいるが、その時事前にお題を参加者に配らずに開催する人がいる。
ブレーンストーミングのやり方も工夫が必要だが、ここでは、一人でアイデアを練る時の実践的方法を一つ教える。
いつも使える方法ではないが、多数のサンプルがあり、そのサンプルの特性が多種開示されており、どれを選んだらよいかわからない、とか、単相関で一因子実験を行ってきたが、何が何だか分からなくなったときには有効な方法だ。
それは多変量解析であり、新QC7つ道具の一つとして有名だ。しかし残念なことにそれをわかりやすく書いた教科書やソフトウェアーが存在しない。
もし希望者があれば弊社から提供しても良いが、技術者ならば重回帰分析や主成分分析についてはすぐに使えるようにしておきたい。
マハラビノスタグチメソッドというものもあるが、当方はアイデアを練る時には素直に多変量解析を行った方が良いと思っている。
電気粘性流体の耐久性問題では主成分分析がホームランを放った。そのほかに、写真会社で幾つか実績はあるが、FDを壊されるほどの衝撃的な結果は得られていない。
しかし、考え方の整理やアイデアを出すヒントは見つかるような成果が出ている。すなわち、これだけで電気粘性流体の時のような衝撃的な成果となるケースは稀であるが、次のひと手間をかけてアイデアを完成させたいときに、それを考える時に使える。
ボーとしているとチコちゃんに叱られるかもしれないが、ボーと考えているぐらいなら、データを多変量解析にかけてみると何かヒントがつかめるかもしれない。当たり前の結果になることが多いが、それでもやる価値があると思っている。
(注)事例による多変量解析の無料WEBセミナーを開催できますのでお問い合わせください。
カテゴリー : 一般
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