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2021.01/03 今年注目したいカメラ(3)

ペンタックスの新製品K3Ⅲは、フォーマットがAPS-Cであるが、性能は、ニコンのD6に負けないスペックのようだ。そして値段はおそらくD6の半分以下の可能性がある。

 

D6よりも優れているらしい特徴はファインダーである。APS-Cでありながらフルサイズ並みの見え方という前評判だ。

 

実際にファインダーを見たことが無いのでわくわくするが、ホームページで語られている説明を聞くかぎり、APS-C一眼レフでは、最高傑作のカメラになる可能性がある。

 

それよりも面白いのは、カメラそのもの市場が縮小し、事業を売却するメーカーまで現れて、さらにレンズ交換式カメラが一眼レフからミラーレスへ移行している時代に、高性能な、それもフルサイズではなくAPS-Cで一眼レフを製品化しようという意気込みである。

 

意気込みだけではない。そこには一眼レフで写真を撮る楽しみを市場に訴えようとするチャレンジがある。公開されたシャッター音までニコンのそれを超えている。

 

すなわち、カメラに関わる性能の進歩はこの数年、インスタグラムを見ればわかるように、携帯電話に付属しているカメラでレンズ交換式カメラ並みの写真を撮影できるようになってきた。

 

ペンタックスは、このような時代に、写真を撮る楽しみを道具で満たそうといわんばかりの新製品を売り出すのだ。「このカメラでなければ写真を撮りたくない」と感じさせるカメラを出そうとしている。

 

この目論見が成功するかどうか知らないが、もしこの新製品がヒットしたならば、これまでのモノ造りの考え方にイノベーションを起こすことは必至である。(これは、日本のモノ造りが目指すべき方向とも思われるので、ぜひ成功してほしい。)

 

カテゴリー : 一般

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