2021.01/07 若者の思いやりの心に期待したい
緊急事態宣言が発令されるという。また、昨日は東京都の感染者数が新記録となった。全国では6001人となった。感染症を防ぐには、人との接触を避ける事、これは昔から知られていることである。
コロナ禍では、「3密(英語では3C)」という日本語がグローバルスタンダードとなり、8割おじさんという有名人も誕生した。
感染者が増え続けているというのに、年末の人出は減少しなかった。一方で、TVは恐怖感をあおるので自殺者が増えている、という批判まで飛び出した。
昔ジンメルの「自殺論」を社会学の授業で研究したが、感染症の流行だけでなく不況とかなんでも社会不安があると自殺者は増えるそうだ。TVがあおらなくても、ジンメルの説に従えばコロナの流行だけで自殺者は増えるのである。
「正しく恐れましょう」などという奇妙なフレーズを言っていたお医者がいたが、過度に怖がるかどうかは、個人的資質も影響する。
それよりも、これだけ感染症が流行しているというのに、無関心を装い、人混みを作っている人は、何を考えているのだろうか。風俗で性病がうつると分かっていても懲りずに風俗へ通う人は一定数いるようだ。
今や性病で死ぬことは無くなったが、コロナで40代以上は、死ぬ可能性を考えて行動するのが「正しい恐れ方」である。先月も国会議員がコロナに感染して急死している。
20代、30代の若僧にとって、コロナは単なる風邪かもしれないが、年寄りは40倍も死ぬ確率が高いのだ。
インフルエンザにかかってもすぐに死を考えないが、コロナにかかったら死を覚悟しなければいけない年齢が多数いる現実を理解していたなら、東京都の一日の感染者数が1000人を超えることはなかったと思っている。
もうここまで広がると個人の努力では防げない状況だ。郵便物からも感染する可能性が高くなった。電気やガス、水道の検針を恐怖と感じなければいけない日常である。
これは、ニュースで報じられているので過度の恐怖をあおっているのではなく現在の事実である。思慮の無い国会議員はともかく、常識的な高齢者はこの1年近く蟄居生活を強いられている。しかし、まじめに自粛していても感染する広がり方である。
カテゴリー : 一般
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