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2021.01/16 考える(4)

科学という哲学では、科学的な考え方を手順として示している。まず、問題設定については、現象の観察から行う。

 

そして面白い現象を見つけたら、その面白さ(人によっては「奇妙さ」)について仮説設定し、仮説の真偽を形式知をもとに論理展開し判定する。この手順が科学の「考える手順」である。

 

ところが、学会などで活動していると、他人のテーマなり、問題意識がそこにあふれているので、それをそのまま拝借して問題設定する研究者が多い。

 

それでも二流の研究ができるので日本では何とかなるが、一流の研究者を目指すためには、自然現象の中から自分で問題設定できる力を養わなければいけない。

 

仮説の真偽を判定するために実験が必要になる時もあるが、それより前の問題設定において自然現象の観察のために新たな実験を企画して行わなければいけない。実験が嫌いな人にとって、これが難しいのかもしれないが、とりあえず実験を行ったとする。

 

この時、どのように現象を観察するのか、あるいはどのような実験計画が組まれて実験を行っていたのかといった問題が発生する。このあたりでうまく考えることができない人がいる。

 

ところが、そのような研究者は否定証明について天才的能力を発揮したりする。あるいは他人の研究を結果が出る前につまらないものとしてすぐに否定したりする。手に負えないのは、自分で考えることはできなかったが、他人から問題の内容なり現象の解説をされて、怒り出す人だ。

 

 

部下が考えることが下手だ、と嘆く前に、部下の指導ができていない、あるいは訓練ができていないことに気がついて頂きたい。

 

部下の考える力が弱いと思われた方は、弊社にご相談ください。問題発見力から解決力までご指導いたします。

 

 

カテゴリー : 一般

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