2021.03/05 昨日の続き
東京オリンピックの関係者の仕事の進め方が悪いことを指摘したが、当方はどのような仕事の進め方をしてきたのか、一例を示したい。
早期退職を決意して取り組んだ仕事では、半年後に製品を出さなければいけない状況で、歩留まりが10%以下という問題があった。
この歩留まりの低さの原因がどこにあるのか、単身赴任してすぐに議論したが、誰もコンパウンドに問題がある、と思っていなかった。
コンパウンドは外部の一流メーカーから購入しており、歩留まりの改善は、押出成形技術が未熟のため、と担当者だけでなく、コンパウンドメーカーの技術者までも口をそろえて言うのだった。
押出成形について6年ほど検討されてきたが、コンパウンドについては機密を理由にどのような検討がなされたのか、何もデータは残っていなかった。
当方は、すぐにコンパウンドを公知の利用可能なあらゆるプロセスで製造した。そして、バンバリーを用いて当方のスキルで混練したコンパウンドが歩留まりを改善できることを社内の開発関係者に示すことができた。
さらにこの結果から、カオス混合装置を考案し、歩留まりがさらに上がるとともにコンパウンドの生産性も問題のないことを示すことができた。
この結果をコンパウンドメーカーの技術サービスに話したところ「素人は黙っとれ」となった。そこで、その素人が3か月でコンパウンド工場を建てて、歩留まりを100%にして計画に遅れることなく製品を出している。
すなわち、正しい問題について解答を示すとともに、その解答について実行すべき人が動かない時には、自ら動きゴールを達成しているのだ。
組織委員会も理事の人数が増えたので、消毒はじめコロナ対策に理事自ら動くことを覚悟すれば、オリンピックの開催は実現するだろう。
しかし船頭多くして船陸に上がる状態、と国民が判断すれば、オリンピックを中止せざるをえないだろう。
すなわちオリンピック開催の是非は理事はじめ関係者の覚悟と実行力にかかっている。もしここで関係者役員が給与をすべて返上し、コロナ対策に充てる、ぐらいの決断をすれば、国民の多くは開催賛成に回るだろう。
元森会長の関係団体に多額の献金があった、組織委員会会長の給与がサラリーマンの常識を超えた金額だった、などと報じられ、オリンピックが一部の金づるになっている、と国民が感じている間は、開催反対者が減らないだろう。
選手の誠実真摯な活動はニュースとして報じられ、その理解は得られているが、運営関係者の誠実真摯さが伝わってこないのがアンケートの結果とみるべきではないか。
管理職の立場だった当方自ら徹夜して実験を行いデータを出し、仕事を成功させる道筋を明らかにしたので、混練プラント建設の決済が下りただけでなく、全社の協力が得られ短期間に歩留まりを10%から100%に上げることができた。
リーダーの覚悟と実行力が組織なり国を動かすのだ。責任を取るべき時責任を取らず、権威や肩書に胡坐をかいている姿が見え隠れすれば忖度による協力はあっても真摯な協力は得られない。
国民はJOCや組織委員会のリーダーの行動をみており、アンケート結果はその表れである。はたしてJOC山下会長や橋本組織委員会会長はアンケート結果をひっくり返すほどのリーダーシップを発揮できるのだろうか。
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