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2021.03/10 ギターを弾く意味(2)

20年ほど前に4kg前後のES335を弾き始めたときは少し重いと感じた程度だった。ところが、20年の歳月で体力が落ち、ギター練習ではなく筋力トレーニングとなっている状態である。

 

それでも1年近く練習してきたら、それなりに筋肉もつき体幹もしっかりしてきた。ようやく禁じられた遊びをYou Tubeに投稿されている村治佳織の演奏と「同じ速度」で弾けるようになった。

 

ES335を購入した時は、ここまでたどり着けなかった。まず1曲ソロで弾けるようになることは、楽器練習をするときに重要なことだと思っている。

 

これは仕事と同様で、まず何か一つ、人に頼らなくてもできるようになると自信がつく。また、その後の改善を工夫して行うことができ、成長の機会となる。

 

仕事を覚えればそれで終わりと思っている人は多いが、覚えた一連の作業を独力で行う成長の機会に気がついている人は少ない。

 

音楽が1曲の形式で完結しているように、仕事にも一塊の完結した作業単位が存在し、それを最初から最後まで一人で行うことができると、全体の流れの中における時間の調和を味わうことができる。

 

この全体を俯瞰しながら部分の問題を考える、という繰り返し作業に終わりはない。一部分を改善すると、必ずどこかにその影響が出て新たな問題が生まれるからだ。それを発見し解決する習慣をつけると問題解決能力を鍛えることができる。

 

ギターに限らず楽器の練習では、まずその楽器を演奏するための基礎練習が欠かせないが、この基礎練習は一部分だけの最適化作業の繰り返しである。

 

退屈であるだけでなく、忠実に基礎事項を繰り返さなければ練習の意味がない。一曲を弾けるようになると、その曲について深く考え、忠実な繰り返しの基礎練習とは異なる楽しさを味わえる。

 

カテゴリー : 一般

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