2021.03/16 純正律と平均律
昨日振動数の比で各音程が出来上がっている話を書いた。これは純正律という音程であり、実際の音楽は、微妙に振動数がずれた平均律で音程が出来上がっている。
これは多少振動数がずれても人間の感覚ではそのずれに違和感を覚えないためらしい。しかし、世の中には絶対音程を持っている人がいるらしく、その人には純正律がずれて聴こえるというので驚く。
平均律が奇妙に聞こえるというならば理解できるが、純正律に違和感を覚えるというところが不思議である。
もっとも、ゴム会社に入社するまで科学に疑問を持ったことが無かった当方は、新入社員研修発表会でS専務に一括されてから、科学と技術について思索を深めたところ、科学というものに違和感を持つようになった。
ゆえに、純正律と平均律に違和感を持つ人がいてもおかしくないのかもしれない。また、後日調査結果を示しすが、メジャースケール以外にもスケールは存在する。
例えば、洋楽と和学、ブルースと演歌やその他音楽のジャンルごとのスケールである。当方はブルースのスケールを子供のころから採用していたため、無知な音楽教師から音痴にされた。
音痴は恐らく死語かもしれないが、まったく音程の取れない人のことを言うが、そのような人はいないといわれている。猫や犬でも音程の異なる声を出す。訓練により、猫や犬の中には人間のメロディーをそれらしく歌うものもいる。
学生時代にスナックでカラオケを楽しんだ時に、友人から一部音程がずれていると言われたが、おおむね伴奏と協和していたそうで、これは音痴ではない、と思った。そこでCの音叉を購入し、訓練した。
ところが、たまたまTV番組で演歌歌手がドレミファソラシドを披露していたときに、音叉を鳴らして聴いてみたが、微妙にずれている印象を受けた。
しかし、番組の中で誰もそれを指摘しない。当方の耳がおかしいのか、と思って20年過ぎた。電子式のチューニングメーターが安価になったのでそれを購入した。
それを用いて、プロの歌手がどの程度正確に音程を取っているのか調べてみた。NHKの歌のお姉さんがドレミを歌ったときに、チューニングメーターが正確に反応したのには驚いた。
後日ある演歌歌手が歌っているときに傍らに楽譜を置きチューニングメーターを見ながら聞いていたら、NHKの歌のお姉さんと異なり、微妙にずれている。
当方が以前音叉を耳に当てながらTVの歌謡番組で音程のずれた歌手を気になったのは、当方の耳のせいではなかった。カラオケで音程が多少ずれても気にする必要は無いのだ。大御所の演歌歌手だって音程が外れていることがある。
カラオケに自信のない人は当方のような実験を行ってみるとよい。明日からのカラオケで他人の耳など気にならなくなる。しかしコロナだけはよく注意するように。
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