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2021.03/18 和音

ドレミファソラシドは8音でできている。この8音のそれぞれに、一音おきに3音重ねると和音ができると、小学校の時に習った。

 

例えば、メジャースケールからドミソ、レファラ、ミソシ、ファラド、ソシレ、ラドミ、シレファの7種類の異なる和音ができる。

 

ところが、音楽の専門書を読むと、3音以外に4音の和音も書かれている。ドミソシ、レファラド、ミソシレ、ファラドミーーーである。すなわち一番下の土台になっている音から数えて7番目の音が加えられている。

 

なぜ小学校で3音だけしか教えてくれなかったのか不思議である。当方は8音あれば、3音以外に4音の和音までできるのではないかと質問した記憶がある。

 

なぜこの記憶が鮮明に残っているのかというと、音楽の教師に馬鹿にされたからである。和音は3音と決まっており、4音は和音とは言わない、と明確に否定された。

 

だから、この年になるまで4音の和音が存在しないと思いつづけてきた。学生時代にギターが流行したので初心者セットを購入した。初心者セットの楽譜に4音の和音が出てきてびっくりした。

 

それでも義務教育の影響で、それはギター特有のものとして処理し、安心していた。人間とは不思議なもので、間違った問題解決結果でも納得できれば落ち着くのである。

 

この年までG7とはギター特有のコードと誤った理解をしていた。このような経験をすると、定期的に形式知の整理が必要なことに気づく。

 

ゴム会社に入社し、一番人生に役立ったことは、科学というものに疑問を持つようになったことである。すなわち、形式知に対する疑問である(注)。

 

ゆえに学会へは定期的に足を運ぶようになったが、コロナ禍で2年近く形式知のチェックができていないので不安である。

 

(注)高分子の相溶に関するフローリー・ハギンズ理論というものがある。理論の方向は、おおむね当たっていそうであるが、しばしば外れる現象に出会う。新入社員の時の指導社員は、信用するなと言われていた。必ず溶媒に溶解させてSP値を求めるように指導された。ロール混練において、相溶しないはずのポリマーブレンドが単一相になる現象を見せられると、教科書の数ページに書かれた内容に疑問が出てくる。しかしそれ以上の良い形式知はまだ提案されていない。

カテゴリー : 一般

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