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2021.05/02 高分子のブリードアウト

高分子の添加剤が表面に染み出して起きるブリードアウトという現象は、困った問題となるケースが多いが、この現象が無ければ困る分野もあるので悩ましい。

ブリードアウト現象を利用して高分子材料の機能性を上げている例には、帯電防止や摺動材料、防汚性向上、濡れ性改善、紫外線防止、難燃性向上などがある。皆表面界面の形式知が関わる分野である。

ところが表面界面の問題にとらわれていると経時による品質問題を引き起こすことがある。経時変化なので実験室で市場とよく似た環境を作り出す必要が生じる。

このとき厄介なのは温度である。温度時間換算側という経験知を形式知と勘違いしている人は多い。当方も学生時代に大学の授業で習ったので形式知と信じていた。

恐らく大学の先生の中にもこれを形式知と信じて学生に間違った知識を教えておられる先生が多いのかもしれない。義務教育や高校までは教員免許が必要だが、大学教育では教員免許は不要である。

もっとも教員免許があっても最近は警察の手を煩わせる先生が多くなったので、自動車免許ほどの価値しかないかもしれない。免許制度を今一度見直した方がいかもしれない。

話がずれたが、ブリードアウトを利用して高分子の機能を設計し品質問題に出会うと、このように話がずれていって対策が分からなくなるばかりか、そもそもの問題まで疑う必要が生じる。

しかし、教育者の資質を試験の点で測ろうとしている問題に気がついていないようにブリードアウトの経時の問題について評価法の間違いに気がついていないケースは多い。

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