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2021.07/08 マテリアル・インフォマティクス(2)

M君の提案でデータのまとめは多変量解析を使うことになり、指導社員がIBM3033を使用できるように調整してくれたのだが、マニュアルが英語だっただけでなく、多変量解析と言っても10種以上のプログラムが用意されており、どれを使うのかが大問題となった。

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さらに、マニュアルは電話帳3冊ほどあった。グループメンバーはそれをM君の前に並べたところ、M君は「これ皆で分担して読もう。皆もちろん入社時の英語試験よくできていたからできるよね。」と言い出したので蜂の巣をつついたような騒ぎになった。

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「どのプログラムを使うかだけでもMが選べ」と一言飛び出したのが引き金となり、「そうだ、そうだ」の大合唱。ところがM君の様子がおかしい。完全にフリーズしていたのだ。M君も授業で概略を習っただけなのでどれを使ったらよいのか選ぶレベルまでのスキルが無かった。

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泥縄状態で暗礁に乗りかけたのだが、新宿紀伊国屋書店に電話をかけて多変量解析の書籍を尋ねたところ、日本語の専門書が何冊かあるとのことがわかり、当方はすぐに新宿まで出かけてポケットマネーで買ってきた。初任給が10万円の時代に、上下巻2冊12,000円の本だった。

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専門書としては高額なレベルだった。ちなみに当時技術情報協会はじめ調査セミナー会社が販売していた企業向けの専門誌は2-3万円だったことから、多変量解析という専門分野の位置づけを想像していただきたい。

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余談だが当方の昨年上梓した混練ハンドブック4500円は、その内容から大変コストパフォーマンスが高い本である。おまけに可能な限り数式を排除したので、40年近く前12000円した多変量解析の本よりも読みやすい。

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また、データ駆動の材料開発手法の事例も載せている。マテリアルインフォマティクスに挑戦しようと思われている方には是非読んでいただきたい本で、弊社に申し込み頂ければ、送料サービスその他の特典がございます。お問い合わせください。

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この日本語の本を人数分揃えようと思ったが取り寄せに1か月かかるというので1冊コピーし、それを皆で分担して読み、翌日にそれぞれが理解したことを発表することにした。

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日本語ではあったが、大量のワラビや軍配が書かれており、さらに行列式まで出てくるので1日で理解できるかどうか不明だったが、一人が「1年かけても無理だ」と言った一言がきっかけで、「1日でわかるところまででよい」と決めて作業に取り掛かった。

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