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2021.07/14 製鉄コンビナート

我が国の製鉄業は瀕死の状態であり、日本製鉄による東京製綱の敵対的公開買い付けが話題になった。しかし、カーボンニュートラルが叫ばれる時代に華々しい研究開発の噂を聞かない。

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製鉄業はよく知られているように大量のCO2を放出する産業である。ゆえに今水素で製鉄する研究が活発に行われているが、この大量に放出されるCO2に着目したニュースを聞かない。

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製鉄するために水素を使うよりも発生するCO2と水素あるいは水を反応させてメタノールあるいはホルマリン等のC1化合物を合成し、ここから石油コンビナートで現在合成されている化合物群を合成する新たな化学工業を起こす発想が出てこないのが不思議だ。

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製鉄所から発生するCO2はわざわざ集めなくても製鉄プロセスをクローズドにすればよいだけである。これが経済的に成立するかどうかは、不明だから考えない、という姿勢ではだめで、そこから生まれる新たな事業に着目する必要がある。

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石油コンビナートではクラッキングにより低分子量化し、様々な化学製品を合成しているのだが、製鉄コンビナートでは最初からC1化合物が合成されるので、医薬品を製造するプロセスを併設すれば、製鉄の付加価値が上がる。

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二酸化炭素からC1化合物を合成する技術については、もう権利期限が切れた平成1年の工業技術院長の出願がある。それ以外にCO2からメタノール合成を行う技術特許はいくつか出願されている。製鉄業に関係している技術者はこのような発想をしないのだろうか。

カテゴリー : 一般

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