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2021.07/15 環境問題と脱プラスチック(1)

鼻血を流し、そこにストローの突き刺さった海亀の映像は、世界中に海洋汚染の衝撃を伝えた。2015年のこの映像は、NHKスペシャルでも紹介されたので、バブルがはじけたときの「鼻から牛乳」よりも多くの人に深刻なメッセージを伝えたかもしれない。

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ところで、50年ほど前の日本人は、朝を告げる鶏の頭に斧が突き刺さり血を流しているのを見て笑い飛ばしている。この時「アサー」という流行語も同時に生まれている。高度経済成長の始まりであり、もはや戦後ではない、と言われた時代である。

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この戦後ではなくなった時より少し前に射出成型技術が普及し、プラスチックが世界にあふれ出したのだ。1960年代に作られた映画「卒業」には、富裕層の家庭の息子に叔父が「プラスチックは伸びる、プラスチック事業をやれ」と告げるシーンが描かれ、その時代のアメリカ風俗とともにプラスチックが主役になる時代の始まりを知ることができる。

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この時、日本の若者はヘルメットをかぶり角材を振り回していたが、アメリカの若者はガールフレンドの母親と情事にふけっていたのである。日米の意識格差を知ったのもこの映画からである。アメリカではすでに若者のモラトリアムが問題となっていた。

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ゆえに脱プラスチックを実現した社会をイメージするには、このような1960年ごろまでの時代を頭に浮かべると、脱プラスチックで環境問題が克服された時の世界を想像できるのかもしれない。

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しかし、である。当時は近所に豆腐屋があり、早起きした子供が鍋持ってそれを買いに行くことができたが、今豆腐は、工場生産の時代である。そして、それが網の目のように普及した高速道路を経由して全国へ迅速に配達されている。

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豆腐に限らず、あらゆるもののサプライチェーンが50年前と変わったのである。買い物かごをモダンな籐編みにすることぐらいはファッションとして普及するかもしれないが、豆腐をプラケース以外で包装し価格を維持することは不可能だ。サプライチェーンまで50年前に戻すことはできない。

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(PR)今年の下期に環境問題と脱プラスチックについてセミナーを計画しています。10年前までの環境対策と今日の環境対策では環境問題に対する考え方を変える必要があります。DXと結び付けて環境対策を新事業とするアイデア例も説明します。

カテゴリー : 一般

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