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2021.08/28 野々村真退院

野々村真というタレントのファンではないのだけれど、このタレントの不思議な魅力に興味を持っていた。このタレントは、いわゆるおバカタレントに分類されているが、昔からそこに疑問を持って眺めてきた。彼のボケ方には知的な要素が隠れている。


昨年の冬から春にかけて、コロナ流行と騒がれたにもかかわらず不要不急の海外旅行をして帰国し、その症状があるのに歩き回りクラスターを発生させたり、医者の卵が酒飲んで騒いでクラスターを発生させたり、おバカな人たちがコロナをばらまいていた時に感染していないのだ。


そして、誰が感染してもおかしくない時に感染し、先日退院し、TV番組で闘病生活の様子を語ったことがニュースとなっていた。内容は、TVで見かける、少し信じられないばかばかしさのようでそうではない実体験の語り口だった。


このあたりが不思議な魅力なのだが、冗談ではなく本当に死にかかっていたようだ。自宅療養から、救急車が来てもすぐに入院できなかった体験、保健所から許可が出て入院したがICUに入るほどの重病だった話など、稲川淳二と少し異なる恐怖をあおられる。


その言葉の中に「みんなを助けることができないかもしれない状況」という表現がある。分かりやすい表現である。さらに「運がつながってゆかないと助からない状況」と続く。とてもおバカタレントとは思えない今の状況を伝える表現力だ。


政治家の言葉よりもわかりやすい。もう日本全国で100人に1人、東京だけに限れば50人に1人以上がコロナに感染している。そしてまだコロナ感染状況は悪化しているので、誰もが感染する可能性のある状況と表現できる。


しかし、どこまでその恐怖が理解されているのだろうか。ワクチンを打っていてもブレークスルー感染が、インフルエンザ同様に存在する。ただ、これまでの報告を聞いている限り、重症化のリスクはワクチン接種でかなり低下するようだ。


コロナ感染の後遺症の報告も多くなった。公開されている情報から判断されるのは、治癒しても辛い生活となる可能性が高いことである。病み上がりの野々村氏には申し訳ないが、今後は後遺症についてもその表現力で報告していただきたい。

カテゴリー : 一般

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