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2021.10/08 周囲に同調して生きる

今回ノーベル賞を受賞された真鍋博士が日本に戻らない理由を「周囲に同調して生きる能力がないから」と答えた言葉に対して、ヒルオビでは、アメリカンジョークとして説明していた。また昨日までこの言葉を扱ったニュースでは同様にジョークとして扱っているケースと深刻に扱っているケースがあった。

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小生はジョークではなく、真鍋博士の本心だろうと感じた。当方は、新入社員の研修時に社長から「火中の栗を拾えるような人材が求められている」と話された言葉に従い、ゴム会社の研究所で高純度SiCの事業を住友金属工業とのJVとして立ち上げている。

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そこまでのいばらの道や、その後FDを壊されるようないじめを研究所内で受けてそれを研究所が隠蔽化するというのでセラミックスのキャリアをすててまで転職した経験がある。

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まさに当時の研究所は周囲に同調してアカデミアよりもアカデミックな研究をしなければ生きてゆけない世界だった。新規事業をを起こそうとするまでもなく、製品に近い研究を行ってもそれを排除するような空気があり、本部長がその改革を行おうとしても、結局アカデミックな研究が好きで、FD事件を隠蔽化するような本部長でなければマネジメントできない風土だった。

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この経験から、真鍋博士の真意はイノベーションを歓迎する研究風土が日本に存在しないと言われているような気がする。企業の研究所でありながら、日本ではイノベーションに対してアレルギーを示すような風土が存在した実績があるほど日本の研究所はイノベーションに対して後ろ向きというよりも同調しないメンバーに対して厳しい。

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学会の技術賞に推薦されて落選している。当方の技術内容がそれにふさわしくなかった、と言ってしまえばそれまでだが、中国では十分に実績を出すことができた。もちろん日本でサラリーマン時代にその技術で6年間実用化できなかったテーマを実用化しており、それが技術賞に値すると推薦されている。

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学会までイノベーションを拒む、とまで自分の体験を基に言うのはやや気がひけるが、審査会場で浴びせられた質問は、従来の理論に反する現象に対して疑問視する見解である。当方は明確に従来の理論に反する現象であり、当方もうまく説明できないがこう考えている、と述べている。

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現象に潜む新たな機能を実用化できても学会の技術賞を受賞できないというのはおかしいと思っている。実用化された新たな機能が新たな科学を生み出すかもしれないからだ。学会賞に推薦してくれたアカデミアの先生は旧7帝大の副学長で当方の技術を高く評価してくださったが、当方のその場で同調する力不足で申し訳ないことをした。

カテゴリー : 一般

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