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2021.12/28 技術を創造する力

形式知を用いて科学的に技術を作り出すことが日本では重要視されてきた。すなわち技術は科学により作られるといった信仰が教育にも徹底され、科学教育が唯一の教育として普及している。


その結果が現在の日本である。技術は科学によってのみ実現されるオブジェクトではない、まずこれに気がつくことが重要である。技術は、技術によって新たに生み出されてゆくのだ。


写真撮影では、良い写真を写すための技法を駆使すれば佳作以上の写真を生み出すことが可能である。しかし芸術的に優れている、と多くの人に認められるためには、被写体の条件その他が整う必要がある。


技術でも同様で、科学の形式知を駆使してもその時代の科学水準を示す当たり前の技術しか開発できない。新たなイノベーションを引き起こす技術の創造のためには、人間の経験知や暗黙知の動員がどうしても必要になる。


20世紀に様々な問題解決法が登場したが、TRIZやUSITのような科学的問題解決法ばかりだった。ドラッカーは、問題解決法の前に、正しい問題を見出すことの重要性を指摘していた。


弊社では研究開発必勝法と名付けた問題解決法を販売している。形式知だけでなく経験知や暗黙知も動員する問題解決法で、当方がゴム会社で実践し写真会社で磨き上げた方法である。


コーチング手法も同時に指導している。当方の実績として、転職したばかりの時に開発できた写真学会ゼラチン賞を受賞した技術はコーチングにより瞬間芸的に誕生した技術がある。これは、当方のコーチング100%の成果である。


ゼラチンの形式知についても不十分なだけでなく、経験知や暗黙知にいたっては0の時の開発成果であり、純粋にコーチングが担当者の経験知や暗黙知を引き出した事例と言える。


技術ができた瞬間に科学の形式知は存在していなかった。しかし、割れにくいゼラチンについて三重大学川口教授とともに解析研究し、科学の形式知を作り上げることができた。


技術で開発し、科学でそれを形式知とする、そのような方法を行うべき時代である。すなわち技術で新しい科学を生み出す覚悟が必要だ。弊社は、それをお手伝いいたします。中国のナノテクのメッカ、ナノポリスでも成果を上げた技術を育てる方法である。

カテゴリー : 一般

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