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2022.01/10 王将戦大盤解説会

昨日から渡辺明王将と藤井聡太竜王の王将戦が始まった。将棋など興味ないがたまたま解説会をTVニュースでやっていたので、本欄で取り上げてみた。


そこで藤井竜王が昼食休憩前に指した8六歩(41手目)が、10年前の常識ではありえない手だったそうだ。さらに、藤井竜王なので何も言われないが、初心者ならば叱られるような悪手らしい。


そもそも藤井竜王が勝ち続けている理由は、従来と異なる手を指すからである。将棋にはこれまでの経験から盤面の状況で常識的な指し手があるという。また、戦法による型が存在するという。


藤井竜王は、今回その常識的な指し手をささず、常識的には悪手となるような指し手を選んだのだ。それがどのような意図かは、まだ途中なので不明なのだが、研究開発でもこの姿勢は重要である。


すなわち、科学的におかしな対策なり、実験を行ってみる姿勢である。ただし、単なるヤマカンであればそのような実験はうまくゆかないが、経験知に基づく実験ならば常識を覆す結果が得られる。


例えば、ヤマナカファクターはそのような実験で得られている。また、偶然による失敗の実験にも新発見が潜んでいたりするから、実験の観察は重要だ。


当方が写真学会から賞を頂いた有機無機複合ラテックスはそのような失敗実験から当方の絶妙なコーチングにより生まれている。


当方の転職の引き金になった電気粘性流体の耐久性問題では、否定証明された結論をひっくり返す実験を当方が行って成果を出している。すなわち、界面活性剤では問題解決できない、と科学的に完璧に証明された現象に対して、界面活性剤で問題解決したのである。


カオス混合装置の発明は、二軸混練機の先に故ウトラッキーの真似をして特殊な装置をつけただけだが、彼の科学的な設計とは異なり、単なる隙間形状(但し設計パラメータが存在する)である。


このようなことを並べてみると「当たり前ではない」、とはどういうことか見えてくる。高校数学で必要十分条件について習う。世の中、何でも必要十分条件の論理で進んでいる、と考えてしまう習慣は科学という哲学の生みだした弊害である。詳細は弊社の問題解決法で解説しています。

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