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2022.01/23 問題解決法

20世紀にロジカルシンキングが流行し、会社でも係長になるまでに一度はそのような研修を受講したという人は50代以上に多いと思う。しかし、ロジカルシンキングでも解けない問題が多いのが実務である。


例えば高分子材料の品質問題では、科学的に未解明な部分が多いだけでなく、そもそも高分子材料の体系ができていない。その証拠に高分子の分類法について統一された分類法が存在しない。


このような材料で引き起こされた問題では、ロジカルシンキングを持ち出しても解が見つからないのはまだいい方で、おかしな答えを導き出して隘路にはまることがある。


弊社では研究開発必勝法という問題解決セミナーの教材を用意しているが、2月には高分子の品質問題の解き方でその一部を紹介予定である。


そもそも問題には構造がつきものだが、体系の無い材料の問題でそのような構造を見出すのは至難の業である。しかし、弊社の問題解決法ではこのような問題でも大丈夫だ。


そのためのツールを用意している。21世紀に入り、企業の新入社員面接試験でフェルミ推定を試す会社が多くなったようだ。ようだ、と言うのは人から聞いた話だからである。


フェルミ推定などと言うと馴染みが無いかもしれないが、問題の構造を見出し、構造因子について数値化できるものについて数値化するとともに概数との掛け算でおおよその規模を導き出す方法である。


趣味で多くの問題解決法の本を読んできたが、このようなフェルミ推定を用いてヒューリスティックな解を導いたりする方法などをあまり扱っていない。実務ではこのような方法を駆使して問題の一次回答を迅速に導くことが重要であるのに、である。


理由のひとつに問題の構造を考えるプロセス、数学でいえば因数分解のようなプロセスをどのように行うのかうまく説明している本に出合ったことが無い。問題を課題の構造としてとらえることができるかどうかは問題解決の第一歩である。課題の構造にできれば数値化なり、それを目標としたアクションの具体化なりができる。

カテゴリー : 一般 学会講習会情報 高分子

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