2022.01/24 問題解決法は易しい
ロジカルシンキングの研修では、易しく身に着けるために様々な例題が用意される。しかし、ドラッカーの「問題解決では、何が問題かを常に問い、正しい問題を見つけ出すことができれば、80%問題解決できたようなものだ」という言葉を聞くと空しく感じるはずだ。
正しい問題を見出すことが問題解決では一番重要なのだが、過去の問題解決法ではこれを扱っていない。「間違った問題の正しい答えにどれだけの意味があるのか」はドラッカーの有名な言葉である。
この言葉はさらに続く。「優秀な人がしばしば成果をあげられないのは、間違った問題を正しく解いて満足しているからだ」と厳しい。
当方は高校時代からドラッカーを読んできたので、常に目の前の問題が正しい問題なのか考えてきた。その結果、ゴム会社では上司とたびたびぶつかった。上司が間違った問題を設定し、その答えを求めてきたからだが、始末書もその一つだった。
だいたい入社1年目の新入社員に工場試作をたった6か月で成果を出したからと言って始末書を書かせる会社などおかしいのである。成果を出して始末書などありえないので、当方は新しい企画提案を始末書に添付して提出している。
その結果、始末書の処理が終わった頃には当方の提案したテーマが当方の仕事になっていた。しかし、そのような事態になっても上司の謝罪は無かった。
工場試作を成功させて問題になった時に、何が問題かを上司は考えず、製造部門の部長が始末書問題と言った一言に敏感に反応したとのうわさを聞いている。
新入社員だった当方が同席できるような会議ではなかったので詳細は想像になるのだが、工場試作に成功したならば商品化計画が求められることは入社一年目の当方にも想像ができた。ゆえに商品化可能な低コストの難燃化システムの企画を提案したかったのである。
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情報活用は問題解決法の一つである。高分子の品質問題に関する無料WEBセミナーでは、マイコンが登場した40年以上前から実践してきたマテリアルインフォマティクスの他の事例についても説明する。マテリアルインフォマティクスは人間の頭でもできるのだ。
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