2022.02/14 今起きている変革(1)
デジタルトランスフォーメーション(DX)とトランスサイエンスは、今日の社会変化を理解するために欠かせないキーワードである。
DXがいつまで続くのかは、「第三の波」の著者アルビントフラーが答えている。また、ドラッカーはその遺作の中で、「誰も見たことのない世界が始まる」と述べていることから、もうDXが恒常的になった時代だと気がつく。
世の中に4bitマイコンが登場し、まず世の中から計算尺が無くなった。そろばんは教育的目的もありかろうじて日本では生き残った。この変化が起きるやいなや新たに開発された8bitマイコンとともに第三の波が始まり、DXへと繋がった。
産業革命が科学の誕生により、加速され、その後様々なイノベーションの大波小波が引き起こされてきた。今のDXを支えた材料のイノベーションは、日本初のセラミックスフィーバーによりびっくりしたアメリカクリントン大統領が始めたナノテクノロジーの開発から始まっている。
すなわち、20世紀末から21世紀の現在に至るDXは、日本が震源地であることが意外にもあまり知られていない。日本で始まったイノベーションをいち早くキャッチアップしたアメリカではナノテクノロジーを中心に大小様々なイノベーションが起きたのだ。
一方日本では、せっかく日本で始まったイノベーションの波にうまく乗れず、バブル崩壊後GDPが停滞したままだ。この原因をここで詳しく述べないが、一部の大企業の失敗、例えば東芝の事例からそれを理解できる。
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