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2022.04/28 問題認識の重要性

問題の認識の違いが答えの違いをもたらす、とは故ドラッカーの名言だが、昨日でも佐々木投手と白井球審との話題がネットに多かった。プロ野球OBの体験談も飛び出したりしている。


この欄で指摘したが、最初に報じられたニュースのすべての記事に佐々木投手の判定に不満な態度について書かれていた。野球のルール書に厳格に従えばこれだけで退場が命じられる出来事だ。


実際にこのような厳密な運営を行ったら面白くなくなるから球審が目こぼしをしたのだが、これが何日も議論が続く原因を生み出したようだ。


何故他のものは意見が違うのかを明らかにすることからスタートしなければならない、と言うのも故ドラッカーの名言であり、今回の場合はボール判定に対する佐々木投手の態度に対する見解が異なることからスタートすることになる。


しかし、ニュース記事全てに不満な態度をとったと書いてあったから、球審はルールに従い退場を命じればよかった。その方が問題が明確になる。


ルール書には球審の判定に不服を申し立てることを禁じているのだからあの場合に退場を命じておれば、問題は厳しすぎる球審の判断、となる。


ただし審判がルール書に厳格に従い判断を出すことは間違っていない。それで野球が面白いかどうかという別の問題が生じ、議論が行われるだろう。


ところが、佐々木投手と白井球審との間で問題が起きたときにルール書に従い、白井球審が退場を命じなかったことが問題だ。ゆえに正しい問題が見えなくなりいつまでも議論が続くことになる。


恐らくいまごろ佐々木投手は井口監督から説明を受け白井球審の意図を理解しているに違いない。そのため井口監督は選手登録を抹消し休養させたのだろう。


これは監督の効果的な意思決定であり、どのような認識の仕方が出てくるのか監督も予想したうえで休養としたのではないかと想像する。

カテゴリー : 一般

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