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2022.05/04 新技術の見出し方

20世紀は科学技術が急速な進歩を遂げた時代とよく言われる。そのように言われても、科学によらない技術も多数生まれている。当方の発明の多くは、科学を活用していない発明である。


少なくとも技術の芽を出すところでは科学を用いていない。そのためFDを壊されるようなひどい目に遭っている。犯人は科学こそ唯一の技術を生み出すエンジンと信じていた人間である。


科学を盲信している人には当方の技術開発手法を科学を冒涜するけしからん行為に見えるらしい。iPS細胞もそのようにして生まれているにもかかわらず、なんでも科学のおかげとしたい人が多い。


しかし、自然界の現象を眺めるときに機能へ着眼すれば科学によらなくても思考実験で新たな技術開発が可能である。例えば高純度SiCの合成技術では前駆体の製造技術が重要であり、この技術創出のために科学は使われなかった。


技術が創出されてからは、科学による反応機構の解明など科学をふんだんに活用し学位を取得しているが、技術創出に際して思考実験が最初に有効に働いている。思考実験に成功していたので新たな機能を見出すことができた、ともいえる。


高分子科学の基本であるフローリー・ハギンズ理論に反する材料の二相系システムにおいて均一な単相系システム変換する機能は、実際の実験を行う前に頭の中で繰り返し行われた思考実験で見出されている。

カテゴリー : 一般

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