活動報告

新着記事

カテゴリー

キーワード検索

2022.06/01 ジョー・パス(5)

ドミナントスケールとは、ドミナントコードから展開されるスケールである。過去の形式知から表現するとハニホヘトイロハの「ト」すなわち5番目Vが代表の和音となる。


このあたり、一気に概念を飛び越しジョーパスの世界観で説明する。まずその前に義務教育で学習した音楽の形式知で移動度の関係を表す、「ドレミファソラシド」と、固定度の関係を表す、「ハニホヘトイロハ」を忘れなければいけない。


音の並びの位置関係、固定度の関係は、Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、—-Ⅷで表す。すると、ハ長調すなわちCメジャーのキーではVの和音とはGとなる。


すなわち、この時のドミナントスケールは「ソラシレミファソ」となる。ドが無いのは、シの音とぶつかると音が濁るためで、「アボイドノート」と呼ばれている。


また、最近の音楽理論書には、これをGミクソリディアンと紹介しているが、ジョー・パスはそのような表現をあまり使わない。


使わないどころか、アボイドノートでも続くコードとの響きさえあえば使っても良い、と言っている。すなわち、彼は響きを動的に捉えてその世界観を構築している。


ポップスで多く使われるⅠⅥⅡⅤ、あるいはⅠⅥⅣⅤというコード進行さえも、ⅠⅤでとらえてスケール展開しても良い、あるいはCとAmは一緒だとかDmはG7の付属コードとかかなり大胆な説明をしている。

カテゴリー : 一般

pagetop