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2022.06/14 3つの知

3種類の「知」、形式知と経験知、暗黙知、について、教養部時代の哲学で学んだ。それ以来、知識の整理の時にこの3種の知で悩むことが多くなった。


小説を読めば行間に暗黙知が存在し、専門書を読めばそこには形式知が展開されているはずだが、意外にも専門書の知の扱いの杜撰さに驚かされた。


例えば、反応速度論がそうだ。どこまでが形式知でどこまでが経験知なのかわかりにくい。物理学の法則、時間・温度換算則は経験知であることが記載されているが、アーレニウス式からも時間・温度換算則が導かれる。


物理学の時間・温度換算則よりも早くアーレニウスの時代に時間・温度換算の概念が存在したことにまず驚くが、誠意ある専門書であれば、アーレニウス式を経験則と断って説明を展開しているので、物理学同様にアーレニウス式から導かれる時間・温度換算則も経験知となる。


このようなことに注意を払うと、研究開発において耐久寿命予測でアーレニウスプロットを使う時に失敗しない。もし希望者がおられるならこのあたりの話をセミナーとして企画します。


セミナー会社で行っている1日コース劣化耐久性予測に関する当方の講義でもラーソン・ミラー指数とともに実験のやり方の注意点等説明しているので、そこからアーレニウスとラーソン・ミラー指数の部分を取り出して3時間にまとめることになる。


アーレニウスプロットの方法だけでも一日コースとして開催されている場合があり3時間セミナーでは短いと感じられる方もおられるかもしれない。


しかし、弊社が公開している重回帰式の使い方等はホームページで紹介しているので3時間でも十分理解いただける内容のセミナーに構成できると思っている。希望者は問い合わせていただきたい。

カテゴリー : 一般

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