2022.06/22 入社面接のコツ
二度のオイルショックもあり当方の時代は、就職氷河期と言われたりした。それでも入社面接にTシャツ下駄ばきで対応し、某一流企業に合格したという猛者が噂になっていた。
ゴム会社の入社試験で、無機材料の講座出身の小生に対して、将来何をやりたいか、と聞かれ、「社長をやりたい」と応えた思い出がある。その時若い人事面接官から、「当社への入社は危ないと思われるので、ほかも受験してください」と言われている。
大学の就職指導が一人1社だったので慌てて就職担当に事情を話したところ、大手の推薦枠がまだ余っている、ということでT社を受験した。
1週間して合格通知がゴム会社とT社から届いた。5年近く当方の在籍した大学卒業生の入社実績の無いゴム会社からは丁寧に大学にも合格通知と合格後の研修計画などの資料が届いていた。毎年入社実績のあったT社は当方だけに合格通知が来ていた。
就職担当から午前中届いたゴム会社へ入社手続きを進め、合格通知が午後届いたT社には辞退の連絡を大学から入れるとの指導があった。就職氷河期と言うことで大学も企業へ丁寧に対応していた。
ゴム会社の面接では自由奔放に回答したが、T社では面接官に同じ大学出身の役員がおられたこともあり丁寧に神妙に回答していた。ゴム会社と同じような将来像の質問には、経営も理解できる技術者になりたい、と丁寧に応えている。
ゴム会社の面接では合格が決まっているようなムードだったので、つい気楽な回答となったが、T社の時には必死だった。両方から合格通知を頂けたのだが、面接試験の定番である学生時代力を入れたことについての回答が両社で異なっている。
ゴム会社の面接では、最初の3年間は麻雀パチンコで、後半3年間は研究一色の生活、と応えている。これは正直な回答だったが、T社の面接では、さすがに麻雀パチンコとはいえず、3年間勉強に手を抜いていたので後半3年間は心を入れ替え勉学に励んだ、と応えている。
入社面接試験について受験指導を行う大学もあるようだが、質問について正直に回答をする努力と相手に伝わる印象に配慮すれば十分である。
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