2022.07/11 アイデアを出す
アイデアを生み出すには、いろいろな方法がある。親和図法や連関図法は新QC7つ道具に書かれたおなじみの方法である。日常業務ではこのツールで不満は無いかもしれない。
しかし、技術開発を行う時にはこの二つのツールだけでは不十分で、その他のアイデア創出法が必要なケースがある。
また、アイデアを一人で考えるのか、二人以上で考えるかにより、使われるツールが変わる。二人以上で行う時には一般にブレーンストーミング形式で行う場合が多いので、ツール以外にその時のメンバーも考慮する必要が出てくる。
例えば、やたらと否定的な発言をするメンバーはブレーンストーミングメンバーから外されることが多いかもしれない。当方は、異なる視点のアイデアも重要と考えており、否定的な発言論者を意図的に加える。
ただし、他人に対して攻撃的な発言をする人物は、例え建設的な発言が稀にできてもはずす。ブレーンストーミングではアイデアがたくさん出されることが重要なので、メンバーのそのための精神衛生に気を配らなければならない。
ある人のアイデアを否定するようなアイデアが出されたとしても司会者がうまくそれを処理できばメンバーの精神衛生を健全に保つことはできるが、攻撃的な発言者はメンバーが委縮し、アイデアが出にくくなるので外した方が良い。
時にはメンバーの職位に関してもブレーンストーミングでは配慮する必要が出てくる。なぜなら職位の偉い人はその職位にすでにパワーがあり、職位に無頓着な発言は攻撃的な発言となるからだ。
昔ワイガヤ運動が話題になったが、同時にフラット組織も話題になっている。高度経済成長の時代である。バブル崩壊後組織のフラット化は進んだが、雇用形態の違いはじめ新たな組織の問題が生まれている。
アイデアの出し方には、各種ツールが存在しその活用でアイデアをひねり出すことが可能となるが、それは精神衛生が健全に保たれていることが前提になる。組織の問題を抱えていてはツールを使用してもよいアイデアは生まれない。
バブル崩壊後、付加価値を生み出す良いアイデアが出にくくなっていないか。良いアイデアが出るかどうかは、精神衛生にも左右されるので、もし良いアイデアが見当たらないと感じならば職場環境から見直しを進めてはどうか。
カテゴリー : 一般
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