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2022.07/21 ブルース(1)

ここで取り上げるのは、柳ケ瀬ブルースとか雨のブルースではない。黒人の歌うブルースである。50年ほど前に日本でブルースのブームがあり、アメリカから多くのブルースメンが来日した。


いわゆるフォークソングブームの流れの中で中村とうよう氏らが中心になって作り出したブームだ。各地でコンサートが開かれ、レコードも発売された。


ブルースの起源とも呼べる音源を集めた5枚組レコードを持っているが、何とも言えない音楽が飛び出す。レコード針のスクラッチノイズが音源に入っており、高級オーディオで再生してもこのスクラッチノイズは再生される。


そして多くの旋律は、Cマイナーペンタトニックスケールである。これがビートルズはじめ多くのロックミュージシャンに影響を与え、ロックはペンタトニックスケール一発覚えればできる、と言われるようになった所以である。


このあたりは、ポピュラーな知識かもしれないが、これを西洋音楽のチャーチモードで見ると、Cドリアンスケールや、Cミクソリディアンスケールが見えてくる。


ジョー・パスのブルースは、チャーチモードのスケールで演奏されているので、スケールがブルースでありながら黒人のブルースとは少し趣が異なりモダンなイメージがある。


黒人のブルースが主に歌のメロディーに独特の色合いがあったので、日本の演歌でブルース旋律でないものにブルースと言う言葉があてられたが、柳ケ瀬ブルースの旋律はド演歌旋律である。

カテゴリー : 一般

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